講演タイトル

「TREASURE DMP」が生み出す
3つの効果

堀内健后(ほりうち・けんご)

講師プロフィール

堀内健后(ほりうち・けんご)
トレジャーデータ株式会社マーケティング担当ディレクター。1976年生まれ
東京都出身。東京大学大学院終了
現、日本アイ・ビー・エム株式会社、マネックス証券株式会社などでの勤務を経て、
2013年にトレジャーデータへ入社
好きな画家はターナー

‹ Section 1 › データでビジネスを生き抜く!

トレジャーデータは、2011年に日本人創業者によりシリコンバレーで設立されました。 同社は、オウンドメディアや広告の出稿ログなど様々なデータを企業が蓄積するためのプライベートDMPをクラウド型サービスで展開。「embulk」「fluentd」「Apache Hivemall」など多くのOSSにもコミットしていることでも知られています。 利用企業数は世界で250社を超え、保管するデータは累計で70兆件を突破しました。

現在トレジャーデータが提唱するのが「LIVE DATA MANAGEMENT」という概念。あちこちにサイロ化してしまったデータをシームレスにつなぎ、データを活用できる状態を整えることで企業が生き残っていくという戦略です。特にデジタルマーケティングやIoTの領域に活用して欲しいと堀内さんは説明します。

‹ Section 2 › 「3つの効果」と「エコシステム」

トレジャーデータが提供するプライベートDMPサービス「TREASURE DMP」を利用すると、3つの効果が生まれると堀内さんは続けます。

まず、企業内部のデータ統合です。従来、「広告・宣伝」「マーケティング」「CRM」などの各領域は、システムも分断されていることが多くデータもバラバラに管理されていました。その各部門が個別にお客様への施策を打っていたわけですが、「TREASURE DMP」でデータを一元管理することで、お客様には統一された体験を提供することが可能になります。

次に、デバイス間の統合です。これまでは、テレビ、PC、モバイルといったデバイスはそれぞれバラバラに管理されていました。しかし、使っている人が同じであれば、それぞれの端末を紐付けて「TREASURE DMP」内で統合することが可能です。例えば、テレビCMを見た人がPCでウェブ検索してモバイルを持って店頭で購買したという流れが可視化できるわけです。

そして、トレジャーデータのユーザー同士でのデータのエクスチェンジが可能です。これはもちろんユーザー同士の承諾を得て、プライバシーポリシーの問題をクリアした上での話ですが、「プラットフォーム」「メディア」「広告主」を横断したコミュニティが出来上がり、ビジネスへの活用を進めています。

しかし、「TREASURE DMP」が提供するのはあくまでデータを統合して保存するという領域です。そのため、トレジャーデータは100ほどのベンダーと連携することでエコシステムを構築しています。 データを収集する、保存したデータを分析する、分析したデータをビジュアライズする、分析データを元に広告配信する、分析したデータを元にLINEで配信する、施策の結果をまた蓄積するといった行為は、それらの連携ツールを使うことで簡単に行えます。もちろん、現在注目されているIoTとの連携ツールも提供しています。

しかし、データを保存して活用できる環境が整ったとしても、事業会社ではデジタル化を推進する役割が求められているのが現状です。トレジャーデータでは「コンサルティング」「広告代理店」「ウェブ/デジタルのエージェンシー」「運用会社」「SIer」とともにデジタル化を推進しています。最後にトレジャーデータを活用してデジタル化を推進している事例として、資生堂、PARCO、※1オイシックスなどを紹介して堀内さんの講演は終了しました。

※1 表記は講演当時の表現。現在はオイシックスドット大地株式会社

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